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五輪は観光需要にマイナス? 開催国の訪問者数が減少
米国のTRAVEL WEEKLYの記事によりますと、
『 夏季五輪を開催すると観光需要の成長が停滞する ――。』
欧州ツアーオペレーター協会(ETOA)がこんな分析データを明らかにした。
一般的には開催都市の観光促進に有利に働くと考えらている五輪だが、
むしろマイナス影響が大きいという。
ETOAでは、過去6回の夏季五輪開催都市(北京、アテネ、シドニー、
アトランタ、バルセロナ、ソウル)への訪問客数を調査。この結果、全6都市の
観光が「混乱」を経験、またいずれの都市でも観光需要の「大幅な伸び」は
見られなかったとしている。「過去20年間、世界全体で観光市場は拡大を
続けており、大半の都市で、毎年、訪問客数は増えている。しかし五輪開催
都市では、こうした成長が途絶える傾向にある。特に競合デスティネーション
と比較して見ると、その差が顕著だ」(ETOA)という。
オーストラリアとニュージーランドはシドニー五輪開催までの5年間、ほぼ
同じ成長率を示していたが、開催後、オーストラリアの成長率はニュージー
ランドより緩やかになったという。また08年の開催都市である北京も、五輪
閉幕後の数カ月、外国人訪問客数が20%以上減少。
08年の中国への観光需要は2%減だったのに対し、北京は18%減としている。